前の2回で、今回の実験に使用したプリンターと紙について解説しました。
今回はいよいよそれぞれの紙に実際に印刷するとどうなるかを載せていきます。
インクジェットプリンターについての結果を載せる前にカラーレーザープリンタの結果を載せようと思います。
カラーレーザープリンターはトナーと呼ばれる樹脂を紙に焼き付ける形で印刷していきます。
なので基本的に、紙によって滲んだり滲まなかったりするということはないようです。
そこで、すべての紙を試すのではなく、代表的な紙を数種類試してみました。
まずはセリアの厚口トレーシングペーパーです。
きれいに印刷できました。
カラーレーザープリンターはどんな紙にでも印刷できるように思われますが、極端に薄い紙や耐熱性のない紙には印刷できません。
今回使用したプリンターは下のトレイから給紙できる紙の厚さは64~176g/㎡、手差しトレイから給紙できる紙の厚さは64~220g/㎡となっています。
試しにコクヨの40g/㎡の紙を印刷してみました。
手差しトレイから入れてみましたが、紙がしわくちゃになってこんな結果になってしまいました。
ちなみに下のトレイに入れたところ、中に詰まってしまって大変なことになりました。
コクヨの60g/㎡の紙も手差しトレイから入れてみましたが、やはりしわくちゃになってしまいました。
試しに同じ紙を下のトレイから入れてみたところ、うまく印刷できました。
薄い紙は手差しトレイではなく下のトレイから給紙したほうがよさそうですが、これ以下の厚さの紙は試さないほうがいいかも。
次はコクヨの75g/㎡の紙です。
ちなみにインクジェット用紙と書かれているコクヨのインクジェットプロッター用の用紙でも特に問題なく印刷できました。
SAKAEテクニカルペーパーのSトレーシングシリーズも問題なく印刷できました。
貼合わせSトレーシングでも同様に印刷できました。
このぐらいの厚さまでの紙は特に設定しなくてもきれいに印刷できましたが、これ以上厚い紙は設定を変えないとうまく印刷できませんでした。
Sトレーシングの前身のWTトレス 135g/㎡の紙に設定を”フツウシ”のまま印刷してみました。
上端の部分にトナーが定着しておらず、印刷されていない部分があります。
紙の厚さを”ゴクアツイカミ1”に設定しなおして印刷しなおしてみました。
こんどはきれいに印刷できました。
もう少し厚い紙になると、より一層トナーが定着しにくくなります。
同じくWTトレスの175g/㎡の紙に印刷してみました。
設定を”フツウシ”のまま印刷するとこんなことになりました。
上半分にトナーがほとんど定着していません。
そのまま印刷してしまうと、次の紙に定着しそこなったトナーがくっついてしまいます。
次の紙は裏側にもトナーがくっついてひどいことになりました。
紙の厚さを”ゴクアツイカミ2”に設定して印刷しなおしました。
今度はばっちりきれいに印刷できました。
レーザープリンターで印刷するときは紙の厚さや紙の種類に応じて設定をこまめに変える必要があるようです。
追加したBazzillの紙にもきれいに印刷できました。
(左下に白っぽいところがありますが、光で反射しているだけで、トナーが定着していないわけではありません。)
今までは黒1色のデータを印刷してきましたが、カラーのデータだとどうなるか試してみました。
こちらのデータを印刷してみます。
適度に細かい文字やカラーの部分などがあり、滲んでいるかどうかわかりやすいデータを選びました。
紙の厚さの設定さえきちんとすれば、どの種類の紙でも特に問題なくきれいに印刷できました。
最後に全面カラー印刷をしてみました。
くっきり印刷できてとてもきれいです。
カラーレーザープリンターは紙にトナーを載せる形で定着させるので、厚さの設定をきちんとすれば特に紙の種類で滲んだり滲まなかったりということはありませんでした。
次回からはいよいよインクジェットプリンター編に入ります。
さがしていた情報がドンピシャで載っていたので大変助かりました!参考にさせていただきました。いい記事を書いていただいてありがとうございます!!
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