導電糸を使った光るマスコット作り ~ミニフクロウ編~

今回はチビトロニクス応用編として、導電性のある糸を使った、光るフェルトのマスコットの作り方を紹介します。

こちらの、ぬいぐるみを作るダイを使ってマスコットを作ります。



今回使用したのはこちらのダイです。
Simon Says Stamp 『Plush Little Owl Wafer Dies


チビトロニクス関連で必要なものはこちらです。
Chibitronics White LED sticker
『3V coin cell battery / 3Vコイン型リチウム電池』(CR2032)
導電糸ボビン
CR2032型コイン電池ホルダ
LilyPadスライドスイッチ


マスコットはスイッチを押している時だけしかLEDが光らないのでは使いにくいので、スイッチも組み込んでみました。

他に必要なものはフェルト、刺繍糸、詰め綿です。


まずはダイですべてのパーツをダイカットします。
胴体のパーツは3枚ダイカットして、そのうちの1枚は上部を少しカットしておきます。


羽根、顔、ハートパーツを配置します。


ハートパーツの中央部分に穴を開けます。


今回はマーサスチュワートのスクリューパンチの1/16インチのパンチを使いました。

羽根と顔のパーツを刺繍糸で胴体に縫い付けて、目、口、足のパーツをボンドで貼ります。


電池ホルダーとスライドスイッチを2枚目の胴体のパーツに置いてみます。
スイッチは操作しやすいように電池ホルダーより上に配置します。


チビトロニクスの裏側の粘着テープを指でこすって剥がします。


チビトロニクスの電極部分には、針を通しやすいように小さな穴が開いています。

導電性の糸はステンレススチールファイバー製で、その名の通り電気を通す糸です。
カード作りに使う銅箔テープと同じように、この糸で回路を作っていきます。


イメージしやすいように回路図を書いてみました。


チビトロニクスの”+”を電池ホルダーの”+”に、”-”を電池ホルダーの”-”につなぐのですが、”-”側の回路の途中にスライドスイッチを配置します。
糸が交差したり重なったりするとショートしてしまうので、糸が交差しないように回路を作ります。

まずはチビトロニクスを、先ほどあけた穴に合わせて胴体パーツの裏側から縫い付けます。
”+”側と”-”側をそれぞれ1本ずつ別の導電糸を使って縫います。


糸は切らずにそのまま残しておきます。

表から見るとこんな感じになります。


チビトロニクスの”+”側につながっている糸を使って電池ホルダーの”+”側まで縫っていきます。


電池ホルダーは裏から透かして見ると、この位置に配置されています。


電池ホルダーの金属の端子部分に何回か糸を回して縫い付けます。


新しい導電性の糸を使って電池ホルダーの”-”側とスライドスイッチを縫い付けます。


電池ホルダーとスライドスイッチを裏から透かしてみるとこの位置になります。


表に返してみるとこんな感じです。


チビトロニクスの”-”側につながっている糸を使ってスライドスイッチのもう片方まで縫っていきます。


電池ホルダーとスライドスイッチを裏から透かして見るとこの位置になります。


裏返してみるとこんな感じになります。


これで回路は完成です。

スイッチをオンにするとチビトロニクスが光ります。


電池ホルダーとスイッチを隠すように3枚目の胴体パーツをかぶせます。


3枚を重ねて周囲を刺繍糸で縫い、途中で詰め綿を詰めます。


あまりパンパンにしない方がかわいいです。

周囲をすべて縫うとこんな感じになります。


電池ホルダーとスイッチは中に入っています。


ハートのパーツを薄く裂きます。


ハートのパーツを表からボンドで貼って完成です。


裏側に安全ピンを縫い付けるとブローチにもなります。


目や口の位置を変えると表情も変わるので、いろいろ試してみてくださいね。


作り方動画を下に載せましたので、参考にしてみてください。


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3 件のコメント:

  1. 初めまして、Instagramをフォローさせて頂いております。
    クラフト初心者なので、いつもすごいなーと感心しながら拝見しております!
    こちらの記事でフェルトを抜いておられますが、もしよろしければ使用しているフェルトと、抜く際の使用マットの順番を教えて頂けないでしょうか?
    エボリューションを購入したのですが、上手くフェルトが抜けません。
    お手すきの時で結構ですので、よろしくお願い致します。

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    1. コメントありがとうございます。気づくのが遅くなってすいません。こちらで使用しているフェルトですが、特別なものではなく普通の手芸店で購入したものです。エボリューションでフェルトやフォームシートなどの柔らかいものを抜くときのコツですが、他社(シジックスやワンダーカッツなど)のアクリルパッド(厚さ3mmのもの)を使用してカットしています。エボリューションに付属のマットだと柔らかすぎてうまく抜けないようです。その際のマットの順番ですが、下からプラットフォーム、ダイ(歯は上向き)、フェルト、アクリルパッドの順でやっていますが、逆でも特に問題なくカットできます。圧はフェルトの時は少し強めの圧で抜いています。逆にフォームシートなどはカットできるかぎりぎりぐらいの弱めの圧の方がきれいにカットできます。参考になりますでしょうか?

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    2. こんにちは、お忙しいところご返信頂きありがとうございます。
      古い記事にコメントしてしまったのを、送信してから気づきまして、ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありません。
      詳細なお返事、大変参考になりました。
      アクリルパッドを使用した方が抜けるとの事、早速試してみたいと思います。
      圧や厚みなどを調節してやってみても、どうしても綺麗に抜けなかったので、解決して大変嬉しいです。
      この度は本当にありがとうございました!
      Instagramなどの更新も楽しみにしております。

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